■PHASE_28「残る命散る命」
 
大艦巨砲主義時代を彷彿とさせる、ミネルバの副砲「M10イゾルデ」

前回が地球連合軍の話だったので、今回は相手方であるオーブから。SEED世界では「日本」という国は出てこない。設定的には東アジア共和国に属していることになっているが物語の展開にあまり関係が無い上、現実と変なリンクをすると支障がおきる場合があるので敢えて触れなかったのである。ただ、オーブという国のモデルの一部が日本であることも間違いは無いので、かつて日本から多くの移民を受け入れたという設定が作られている。故にオーブに関する人物名(カガリ=篝、ホムラ=焔)や地名(イザナギ海岸)、兵器の名称(カグヤ、ムラサメ)などにも和名と思われる物が多く、なによりカガリの直筆の手紙が日本語でかかれていた(あの手紙は実際にカガリ役の進藤尚美さんが書いている)ことで、公用語が日本語であることが判明した。 さて、この話に出てくるオーブ軍の艦船も日本の神話から多くその名を取っており、空母タケミカズチは古事記の国譲りの逸話で大国主神(オオクニヌシ)の子、建御名方神(タケミナカタ)と争い、出雲から諏訪湖まで敗走させた天津神の一人、建御雷神(タケミカズチ)からであり、その護衛艦として登場し撃沈させられたクラミツハ(闇御津羽神)はイザナギがホノカグツチを惨殺した時に流れた血から産まれた水神。イワサク(磐裂神)も同じくこの時に産まれた一柱であり石を司る神や刀、雷など「力」の象徴と思われている。また、ソコワタツミ(底海祗)はイザナギが安曇川で禊ぎをした際にナカワタツミ、カミワタツミと共に産まれた神。この他にもオーブはイズモ級クサナギ(草薙)の兄弟艦としてツクヨミ(月読命)、スサノオ(須佐之男命)などの神話上の登場人物に由来する艦を要しているのだ。

 
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