■PHASE_49「レイ」
 

初っ端の話題としてはなんではあるが、先日の鈴置洋考さんに続いて曽我部和恭さんも先日亡くなられた。お二人のご冥福をお祈りします。今回は一寸みーはー的に池田さんの話を書こうと思っていた矢先の訃報である。SEEDとは直接関係がやはり一番楽しくアニメを観ていた頃のヒーローであった方々なので少しだけ書かせて下さい。お二人共まだ還暦前。こういう場合、わりと一般的なお悔やみで「まだまだ若くてもったい無い」とか「まだこれからも仕事が出来たのに」という言葉をかけるのは個人的にはあまり好きではない。精一杯生きた方々に失礼なような気がするのだ。敢えて「ご苦労様でした。これからも時たま作品をみたりして思い出させていただきます」でも破裏拳ポリマーやバンコラン少佐にカミソリのアイザック。無茶苦茶格好良かったなぁ。
さて、そのジェミニのサガの同僚である池田秀一さん。先日のGフェスでファーストの30周年までの3年は生きると言っておられたが冗談では無い。シャアの代わりはいないのだからまだまだ頑張って貰わねばならない。最近はデュランダルの携帯番号も覚えていただいたようだし(※以前、両澤さんもインタビューで言っておられたが、池田さんは富野さんも知らないというシャアの携帯をご存じだそうだ。この話凄く良い話なので曲解しないように)。この携帯の話ではないが池田さんの話しはバツグンに面白い。普段、スタジオで待ちをしておられる時は新聞を読んだり、野球を観たりで非常に寡黙な方である。でも挨拶をした時に返していただく柔和な表情がとても素敵なのだ。ところが外で酒食を共にさせていただく時の池田秀一は職場のイメージとはことなり破壊的に面白い話をしてくれるのだ。若輩の私はそう多くご一緒させていただいたことは無いが、新潟地震の後にSEEDのボランティアイベントに同行していただいた時や打ち上げ、数度のプライベートの時に聞かせていただいた数々は本来ならば襟を正して聞かなければならない種の物も多かった。出ないよ普通、色川武大(直木賞作家。阿佐田哲也の本名)の話題はあんまり。 アフレコの時の正しい呼吸法。制作に対するお叱りを受けたこともあるし、所謂駄目出しもあった。ご存じだろうが、池田さんは元々子役(路傍の石などで天才子役と言われていた)から役者の世界に入られた方。その言葉の根底に昔ながらの役者の心意気とプライドを感じた。若い、といっても私も若いつもりだが、業界のそして人生の先輩とこういう話の場が持てるというのは非常に幸せな事だと思う。3年とは言わず30年はシャヤやデュランダルとお付き合いしていただきたい。だって、看取らなくちゃならない方がいるでしょ。因みにこれ書くにあたって池田さんの昔のドラマ出演作を何本か観た。「助け人、走る」 の若侍役。これが豪く美青年だった。いや、世辞でなくて。後、夏目雅子の「西遊記」これも今を知っている分だけお酒が進んだ。「カゲスター」にも出演しているらしいので、次はこれを狙っている。

 
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